11/30 歯科処置1時間前のアモキシシリン大量投与!

ども、ジャンクGです。


いやいや、忙しいですね。
今の薬局に異動して1年経ったわけですが、本日働く前の時点で、一カ月あたりの処方箋枚数が去年より50枚近く多いし。
ワタクシの働いてる薬局には、まだ来てませんが、内科の門前薬局ではインフルエンザ検査陽性の方が複数いたようで。気をつけねばないません。

さて、本題。
今回の処方はコレ!!

15歳 男性 総合病院 小児科

Rp.1 パセトシンカプセル250mg 8Cp
    歯科処置1時間前に8Cp飲む 5回分

なんじゃこれ、ですよ。
パセトシンは、ペニシリン系の抗生物質で、
通常、【成人に対して1回250mgを3~4回経口投与、年齢・症状適宜増減】
で使用するわけで。
ピロリ菌の除菌で使うときですら、
1回750mgを1日2回ですよ。これでも多いと思うのに。

で、今回の処方1回に飲む量、力価で2000mg!!

なので、確認のため疑義照会。
処方違いではないことを確認しました。

後で調べたところ、この処方、
【歯科領域の感染性心内膜炎の予防】
に用いるものなんですね。

アモキシシリン 2g1時間前(小児 50mg/Kg)

だそうです。
ちなみにペニシリンアレルギーの人には、アモキシシリンは使用できないので、

クリンダマイシン 600mg1時間前(小児 20mg/Kg)

なんですって。

初回質問表では、『基礎疾患無し』って記載だったけど、おそらく心疾患をもってるということですな。

さて、ワタクシが働いてる地域では、「術前薬・検査用薬」は『薬剤料のみ算定』というお触れが厚生局から出ていまして、これは手術前に使う抗菌点眼剤や検査前に使う高用量の下剤など本来は病院で出さなくてはいけない(らしい)薬として扱わなくていけないということです。
でも、ある病院なんかも言ってましたが、「赤字で在庫を持てないので(マジかよ…。)、薬局で出してください」なんて言われて、結構出くわすんですよね。
厚生局としては、「病院に疑義照会して、病院で出してもらう。それができないなら薬局でやむを得ず、調剤する。本来、病院で出す分の薬なので薬剤料しか算定しちゃダメよ」って話ですね。
でも、薬価差益(薬価-納価)なんて本当に少ないのよ、なんか納得できんよなぁ。従いますけど。

で、今回のケースも添付文書に記載がないし、「処置前」なんてコメントも入ってるので、「術前薬・検査用薬」扱いで処理しました。(病院でどんな適応つけてるかわかんねぇしw)

そんで、今度はアモキシシリン製剤に文句!
パセトシンカプセル250mgには併売品があります、というより、ワタクシは併売品の方がよく処方される印象があります。その併売品はサワシリンカプセル250mg!そして影の薄い(失礼!)、アモリンカプセル250mg!!なんと全部、薬価が違いますw馬鹿野郎!!!
更に、パセトシン錠250mg、サワシリン錠250mgって、同じ力価で錠剤もあります。
そして、それぞれカプセルと微妙に薬価が違うw
もう、どれか一つだけ残してくれれば良いんじゃないかな~。

さて、愚痴も言ったし、寝る準備しないと。
なんせ、また6連勤ですからぁ!!

じゃ!

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